11月にOPENしたroots-京丹後市未来チャレンジ交流センター。
まちの人事企画室さんが施設の委託運営をする官設民営施設。
高校生と地域の方々が集い、新たなチャレンジができる居場所。として、社会人と高校生が交流しながらたくさんのプロジェクトが生まれている素敵な場所!
rootsの素敵すぎる活動についてはFBやInstagramで相談員のすずさんや地域おこし協力隊として峰山高校にコーディネーターで入っておられるのせさんが投稿をおられますので下記よりチェックしてみてください。
https://www.facebook.com/roots1031
改修した建物は[丹海バス30番街案内所]という建物の1室。
この建物は 高校生が通学に利用するバスの停留所を有するので、近所の峰山高校生を中心にバスを利用する近隣の高校生が周辺を歩いていたりと、rootsにぴったりの立地。
京丹後市にバイパスが通るまでは峰山町の旧市街地の中心だった場所で、大垣は中学生の頃、この建物2階の古着屋さんに新聞配達で稼いだお金を握りしめて服を買いに行っていました。
前の通りやその付近にはアパレルショップやCDショップ、喫茶店に楽器店、スポーツ用品店等、たくさんのお店があります。昔はもっとたくさんありました。
歩道もレンガ色のインターロッキングブロックになっていたり、町にとって特別な通りだったことが感じられます。※今は建物の際を残してアスファルト舗装になっていますが。
改修前のテナントはこんな感じの元アパレル店。
鏡張りの壁や試着室、サイバーな配置の照明、路面に面した全面ガラス張りの入り口とショーウインドゥ。都会ならそこそこお高い服が売っていそうなかっこいい空間でした。
rootsは高校生と社会人の交流の場になるので、いろんな人が気軽に入ってこれる様なあったかい雰囲気を目指し、照明を変えたり、鏡には木を張ったりしています。
下地等プロでないと出来な部分のみ工務店さんにお願いして、床張りや本棚制作等は 2日 に分けてDIYワークショップを行い、関係者と一般の方で一緒に場づくりを行いました。 両日共に小さなお子さんも参加してくれて大活躍してくれました!
工事をお願いした和田建築工房さんは、 DIYの下準備もお手伝いしてくださり、この場所が出来るのが楽しみだね!なんて話しながら、ただ工事をするだけではない想いのある関わり方をしてくれたのとても嬉しかったです。
そうやって、この場所が出来ることを楽しみにしている大人と、いつかこの場所で一緒にプロジェクトをつくるかもしれない子どもたちの気持ちのこもった 良い空間になりました。
ちなみにこの場所をつくる為に掛かった費用は約90万円。
高校生の為の施設なので税金としていつかみんなの負担にならない様に、なるべく予算を掛けない最小限の改修としています。
公共事業ってすごく高くなるイメージがありましたが、 京丹後市 がこういったDIYを含めた企画をして下さり、低予算で施設整備が出来たこと自体とても意味のある事なのかもしれないなー。とも思っています。素敵な既存建物が多い京丹後市でこういった事例が増えていくといいなー。
改修後に中の様子はこんな感じになりました。
正面には壁一面の本棚。
本棚には高校生にこの本を読んでみてほしい!と社会人が文字通り自分のrootsになった本を推薦文と一緒に置いています。
本棚の中には相談員のすずさんやのせさんが居て、rootsに来た方の相談に乗ったり、ゆっくりお話しをしたりできます。
入口横には高校生や、高校生と何かやってみたい大人の想いを張り付けておく壁があり、スマホとは違うローカルで熱のある情報があふれている。
月1度の公開企画会議でどれをプロジェクトとして走らせるかみんなで考えるきっかけになる壁で、rootsに行く度に増える付箋を眺めるだけでもとてもわくわくして楽しい。
ショーウインドゥだった場所は床の段差処理も兼ねてベンチにし、緩やかに内と外を区切っています。
まちとrootsの境界はとても曖昧で、ガラス一枚を挟んだ向こう側は外。
中で話していると下校する高校生と目が合う距離。
通り沿いで唯一の電球色の暖かい光が外に空間を広げる。
『中で楽しそうにしている友達や、いつも座って会釈してくれるあのお姉さんに、今日は手を振ってみた。明日は会釈してみよう。』
そんな風に、少しづつ境界が消えていき、気づけば一緒にプロジェクトをつくっている。そうやって 中に入る一歩を出しやすくしていける場所になると嬉しい。
天井にはプロジェクターがあり、壁に映像を映せる様になっている。先日は高校生が大人を相手にプレゼンの練習で使用したとか。
今週末12/19には高校生が企画して、地元のダンサーshaggyさんが映像とダンスのイベントが行われます!
大垣も、建築に興味がある高校生が話を聞いてみたいと言っている。とすずさんからお声を掛けして頂き、京丹後市の建築の楽しさをお話させてもらえる機会をいただきました。この場所を通して学んだこと、これから学んでいく事はたくさんあります。
是非皆さんも自分のrootsを探しに行ってみてください。