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つきの家

住宅

つきの家は、お子さんが巣立ったご夫婦とおじいちゃんが暮らすための家。

老後を穏やかに過ごすために、今の生活と、これから身体機能が少し落ちてきたときの生活を、一緒に考えて設計を進めさせたもらいました。

実はつきさんは大垣の小学生時代の恩師で、とても影響を受けた方。

そんな人の家づくりをお手伝い出来たことがとても嬉しかったです。

敷地は田舎らしい風景が広がるとても良い場所。

角に昔経営しておられたお土産物店が建っており、中は一部を倉庫として使っておられました。

倉庫スペースは残しながら、掃き出し窓をシャッターに付け替えて車庫として活用しました。

そして、渡り廊下で新設建物を繋いで、雨に濡れずに建物に入れる動線としています。

土色の1階の上にコゲチャの箱が乗っている様な浮遊感のある外観。

玄関ホールはグレーの落ち着いた空間。

メタセコイヤ並木と石畳のアプローチからお家に向かって歩くと、

窓を通して目線の高さに坪庭の植栽が見える。

坪庭はホールに入ると足元の窓から

リビングに入ると歩く目線に紅葉が

小上がりに座ると座った目線にすすきや景石が見えるのでいろいろな場所から楽しめる様に庭師さんと相談して作庭してもらいました。

家族の入り口とお客さんの入り口が分かれて土間でつながっている玄関。

写真の奥が家族玄関。

その奥にパントリーがあり、買ってきたものをそのままストックできます。

パントリーの先はキッチンがあり、外土間にある外の調理台やデッキ庭へ出入りできるようになっている。

玄関ホールは落ち着きのあるグレーの漆喰。

ぬるりとした質感と陰影がとても好き。

階段を上がると少し開けた空間がある。

施主さんがふわらさん家のopenhouseに来てくれた時に、2階の眺望の良いデッキを気に入ってくださり、こんなところで1杯飲みたい!

ただ、屋外じゃなく室内がいいなー。

というお話から出来たお家で一番気持ちのいい場所。

窓からは里山と1時間に1本くるローカル鉄道を眺めることができ、子どもに人気の場所。

ずっと使ってみたかった照明を、ここぞとばかりに月にちなんで提案し、採用してもらえた。、、、とてもかわいい。

LDKは 障子を開閉することで、 家族それぞれの来客に対応できるようになっています。

ダイニングで食事しているおじいちゃんとリビングのお客さんが分離出来たり、

お子さん家族が帰ってきたら小上がりのテーブルとダイニングのテーブルをつなげてみんなでご先祖様の前で食事が出来たりします。

デッキに向かってしぼむ、やわらかい天井のリビング。

施主さんの好きな朱色の壁と、煤竹の天井。昔のお家で使用していた南天の床柱。元気な色だけど落ち着く空間。

落ち着きがあって少し面白味のある、トイレや手洗い。

洗濯室は奥さんが立ったまま洗濯物を畳んだりアイロンをかける作業台があり

動線を兼ねたファミリークローゼット件サンルームに出てきます。

月柄の戸。

勝手口を出るとウッドデッキがあります。

旦那さんは畑で野菜をつくったり、 親族が集まる時には 魚を捌いてふるまえる様に屋外にも作業台がある。

デッキは、キッチン・ランドリー・リビングから出入りが出来るので、調理、洗濯、くつろぎ、など様々な生活の場面で役に立つ場所。

全体に秋が似合うお家なので、11月に写真が取れて本当に良かった。

最近、ブログの更新が滞っておりいましたが、現在も施工中の物件が3軒、設計中が4軒、設計待ちが5軒といろいろな方のお役に立てる様に自分たちのペースで活動をしております。

ご相談については随時受け付けておりますが、何分1軒1軒じっくり相談しながら計画する為、現在お試し設計が1年待ちとなっており、早めにご連絡頂けるとお手伝いが出来るかと思います。

以前は土地探しからご一緒する方が多かったですが、最近は空き家探しを一緒にしてリノベーションをお手伝いするケースが増えてきました。(現在設計中の案件も8割リノベーションです。)丹後で地域資源である空き家活用に関われる機会が増えて本当にうれしい。

今年は、今までに竣工したお仕事の紹介をゆっくりですが、ブログで紹介していきます。


最後になりましたが本年も何卒よろしくお願いします。