
遊に帰る宿
京都府北部に位置する丹後半島のまちの1つ、
京丹後市の日本海に面した網野町の「遊(あそび)」地区。
イカ釣りなどの小漁船が停まっている
小さな入江のある山間の集落。
有名なカニが食べられるわけでもない。
目の前の海は海水浴場でもない。
有名な観光地があるわけでもない。
道も細く、急勾配の地形のこの集落は、
観光には向いていない地域かもしれない。
でも、派手なものはないけれど、この集落、そして丹後地域には、
ゆっくり滞在して・暮らして感じて欲しい魅力が詰まっています。
それを発見して欲しい、その拠点となるように
暮らすようにゆったり過ごして欲しい、と願い
“umieru”お家のような宿をつくりました。

思い出をつなぐ
“umieru”は、少し急な細い小道を上った崖の上にある古いお家を、2組限定の宿に再生したもの。このお家には、おばあさんとの思い出を大切に1人暮らしをしていたおじさんが暮らしていましたが、介護を必要とする状態になり、車が上がることができないお家には住み続けられなくなってしまい、離れることに。人が住まなくなったお家は、雨漏りして、廃墟化しはじめていました。
宿という形にすることで、おじいさんがたまに帰ってくることができるように、そしてたくさんの人の思い出を紡ぎ帰る場所になりますように。
空き家が目立ってきた集落で、資源として、人や地域の記憶として、新しいものを建てるのではなく、空き家活用の可能性を感じている、地元設計事務所であるU設計室の挑戦です。
- umieru
- “海がみえる”宿
- u-mieru
- “U”設計室がみえる宿
“遊”・遊地区・遊び心がみえる宿
“umieru”が
忙しい日常で張り詰めた気持ちの
“あそび”の時間になりますように
自分の中の
“あそび”心に向き合えますように
何度でも丹後に
“遊び”に帰ってこれますように